漢方薬を飲み続けて体に変化があらわれるまでの期間や変化のあらわれ方などについて検証しました。

漢方薬で効果が出るまでの期間

漢方薬で効果が実感できるのはいつから?

漢方が効くには時間がかかる…と思われていることが多いですが、実は漢方には風邪・腹痛・こむらがえりなど急性の病気・症状に効く、即効性のあるものもあります。

一方でゆっくり効く漢方は、体質改善や慢性的な病気の治療に使われます。効果が出るまでの期間ですが、早ければ2~4週間くらいで効果を実感できます。経過の長い病状ですと1ヵ月飲んでも全く効果があらわれない場合もありますが、遅くとも2~3か月以内には何らかの効果があらわれるとされています。ここまで服用して何の効果もなければ、その薬は合っていない可能性が高いです。効果が実感できないまま何年も同じ薬を飲み続けても意味がありませんし、お金も勿体ないですよね。他の漢方薬に変えるなど、見切りをつけることも必要です。

また、特にダイエットにおいては生活習慣の見直しも必要不可欠な要素です。漢方薬を飲んでいるからといって必要以上に食べていたり、運動不足の状態ではなかなか効果は出にくいものです。うまくいかない場合、漢方を飲み始めてからの生活はどうだったか、一度振り返ってみるといいですね。

ちなみに体質改善の目安は4~6か月で、これは血液が入れ替わるサイクルです。症状がなくなっても、体が整うには最低でも4ヵ月かかるということを覚えておきましょう。

漢方はどんなときにいいの?

頭が重い、イライラする、何となく気分がすぐれない、疲れがとれないなど…こういった症状があるにもかかわらず、体には特に異常が見られないものを「不定愁訴」と言います。この不定愁訴は具体的な原因が見つからないことから、西洋医学で病気と判断されることが難しいものです。何と訴えていいか分からないので病院へ行かない方も多く、また一般的な病院へかかっても「様子見」とされてしまうことも少なくありません。あるいは、安定剤といった向精神薬や鎮痛剤などが処方されるものの、一向に改善されないということもあります。

こんな不定愁訴にこそ、漢方薬を試してみることをおすすめします。西洋医学では病気をみるのに対し、漢方では「その人」をみます。その人の体質を考慮しつつ、訴える自覚症状を重視して薬が処方されますので、不定愁訴は漢方の得意分野とも言えるのです。

また西洋薬では、痛みには痛み止め・うつ症状には抗うつ剤といったように、症状それぞれに薬が処方されます。一方、漢方では「身体のバランスが乱れることによって様々な症状があらわれる」という考え方なので、身体のバランスを整えるための治療が行われていきます。そのため、1種類の漢方薬で複数の症状が改善されるということも珍しくありません

漢方薬の上手な選び方

漢方では、健康な身体は「気・水・血」の3要素で成り立っているとされています。気は「気合」や「元気」というように、目には見えないけれど生命活動の原動力となるエネルギーのこと。水は体内の水分・胃液・リンパ液・汗・涙など血液以外の体液のことで、体を潤し体温調節をしたり、関節の動きを滑らかにするなどの働きがあります。血は血液そのものと、血液が運ぶ栄養を指します。血は全身をめぐってすみずみに栄養を届け、老廃物を回収します。健康な体とはこの3要素の均衡がとれていることで、どれが不足しても、多すぎてもいけません

そこで漢方では、この3要素の均衡を保つための薬が処方がされます。例えば気が少ないなら気を補う、水が多すぎるなら水はけをよくする、といったように。気が少ないとか水が多いとか、そんなこと分からない!と思われるかもしれませんが、ご安心ください。いま体に起こっている症状をチェックしていくことで、血虚タイプ(血が足りない)・気滞タイプ(気が滞っている)・水滞タイプ(水が体に停滞している)といった、気・水・血の状態が分かります。もちろん漢方外来や漢方薬局では症状を説明すれば適した処方をしてくれますし、最近はweb上で生活習慣や症状をチェックしていくことで、気・水・血のタイプと適した漢方薬が分かるサービスもあります

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