二日酔いなどに用いられる生薬「葛花」のダイエット効果・効能や正しい飲み方について調べまとめました。

二日酔いなどに用いられる生薬「葛花」で痩せる?

二日酔いの漢方薬として用いられてきた葛の花

葛(くず)の花は、漢方では葛花(かっか)と呼ばれる生薬です。主な効能は酒毒を消すことにあり、二日酔いの治療薬として古くから使われてきました。葛花は日本でもなじみが深く、酒好きとして知られた水戸黄門も愛用したと言われています。

では、葛花のどのような成分が二日酔いに効果的なのでしょうか?

葛花にはサポニンという成分が含まれていますが、このサポニンが二日酔いの原因となる物質アセトアルデヒドが分解・排出してくれるのです。さらにサポニンには肝細胞を元気にする・炎症を抑えるといった効果もあり、肝機能そのものを改善してくれます。まさに二日酔いにふさわしい生薬と言えそうですね。

葛の花由来のイソフラボンって?

葛は古くから生薬として親しまれてきたマメ科の植物です。中でも根の部分は葛根と呼ばれ、風邪に効く「葛根湯」の主成分としても一般的。一方で花の部分には7種類のイソフラボンが含まれていることが分かっています。

イソフラボンといえばすぐに思いつくのが大豆ですよね。葛の花のイソフラボンは、「テクトリゲニン類イソフラボン」というもので、大豆イソフラボンとは種類が異なります。当然効能も異なりますので、混同しないためにも葛の花を使ったサプリメントの成分表には「葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)」と書かれています。このテクトリゲニン類イソフラボンにお腹周りの脂肪を減少させる効果があり、主にサプリメントとして近年普及しています

葛の花由来のイソフラボンには今のところ副作用はないとされていますが、女性ホルモンに似た作用があるので妊娠中・授乳中の人は避けておいたほうが無難です。

葛の花に含まれるダイエット成分

葛の花に含まれる「痩せる成分2つ」について解説します。

イソフラボン 腹部の脂肪面積を減少させる効能があります。具体的には脂肪の合成を抑制・脂肪の分解を促進するというダブルの作用が認められており、これはマウスによる実験でわかっています。人を使った実験もされており、葛の花由来の食品を摂取することで実際にウエストが減ったという結果が報告されています。
サポニン 高麗人参の有効成分として有名なサポニンですが、葛の花にも3種類のサポニンが含まれていることが分かっています。先述したとおりサポニンには二日酔いに効果がありますが、血流改善効果もあり、代謝をよくして脂肪燃焼を助けるというダイエット面でも嬉しい作用があります。

以上が葛の花の主なダイエット成分でした。ところでダイエット効果があるのは葛の「花」部分だけなのでしょうか?花以外の葉・根・茎に含まれる栄養素や、その使われ方も調べてみました。

葛の葉にはビタミンやミネラル、そして葉緑素(クロロフィル)が含まれます。クロロフィルには、貧血の予防と改善・血栓の予防・コレステロール低下・血圧を下げる・胃の炎症を抑えるといった効果が期待できます。お浸しなどにして食べることができます。

もっともよく知られているのが根の部分です。漢方では葛根(かっこん)と呼ばれ発汗作用や鎮痛作用があります。日本人になじみの深い食べ物である、葛餅や葛切りなども根の部分から作られます。

つるは編んでかごにしたり、繊維から布を作ったりと(葛布)民芸品に使われます。食用としては、天ぷらにして食べるととても美味です。また入浴剤としても効果的で、お風呂に入れると冷え・神経痛・こり・筋肉疲労などに有効です。

このように、今のところ痩せる効果があるのは花だけのようですが、葛は全ての部分において有効な栄養素があり、色々な使われ方をしていることが分かります。漢方が見直されている昨今、葛の需要はますます高まるかもしれません。

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